ピッキングによる被害が広がり、ピッキング対策として登場したのがディンプルシリンダーです。従来の鍵の10倍近くの性能差があります。
従来の鍵はディスクキーというギザギザとした形ですが、ディンプルキーにはギザギザはなく、丸いくぼみが複数ある鍵です。このくぼみを利用して鍵をかけるようになったため、今までのピッキングでは開錠できなくなったので、防犯性がとても高まりました。ディスクキーならプロの手にかかれば数秒程で開けられてしまいましたが、ディンプルキーは高い防犯性なので空き巣でも簡単には開けられません。
その理由は、シリンダー内のピンの本数が防犯性能に直結しており、このピンが増えるとピッキングによる開錠が極端に難しくなっています。
ディスクキーよりも不正開錠されにくいですが、ディンプルキー専用のピッキング道具も出回ってきているので、注意は必要です。防犯性が高く鍵の形が異なるため合鍵を作製する場合は、従来の鍵よりも高価になりディンプルキーは5000円近くかかってしまいます。